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矢には様々な種類がありますが、儀式で用いるのは鏑矢、雁股矢、流鏑馬や馬上武芸で用いるのは神頭矢、騎射競技で用いるのは征矢です。騎射用の矢は馬上で番え易いように弓道用の矢とは筈が異なっており、また番え易さを求めるなら羽は二枚羽、弾道の安定性を求めるなら三枚羽、回転させずに飛ばす狩股矢や平根矢は四枚羽を使用します。 |
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左が弓道用、右が騎射用の筈 |
手前から二枚羽、三枚羽、四枚羽 |
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・鏑矢 |
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鏃の球形状の木または鹿の角の中を刳り抜いて音が鳴るようにしたものです。その音には魔除けの効果があると信じられ、合戦前の合図や神前への願文の奉納などに用いられました。 |
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・雁股矢 |
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鏑の先に雁股をつけたもので、箙には上差にします。大将を射る際に用いますが、手柄の証拠とするため矢に射手の氏名を記入しておきます。現在では天長地久の儀で用いております。 |
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・平根矢 |
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鏑の先に平根をつけたもので、箙には中差にし、これも大将を射る際に用いました。 |
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・神頭矢 |
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鏑矢と似ていますが、中を刳り抜いていないため音は鳴りません。木の板を割るための矢で、流鏑馬や馬上武芸でもこれを用いております。 |
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・征矢 |
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通常の矢で騎射競技に用いています。この矢で大将を射ても流れ矢に中ったということで手柄にはなりませんでした。 |
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