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 馬具
 和式馬術で用いる馬具を紹介します。日本の馬具はその文化に合わせて西洋の馬具とは違った独自の発展を遂げています。

 ◇ 和鞍

   鞍は日本に伝わった頃から前輪、後輪を左右に分かれた居木で繋ぐ形式であったようで、以降細かい変化はあるものの基本的な構成は変わりませんでした。
 
 
・軍陣鞍
   平安時代以降に軍用に用いられるようになった鞍で、甲冑武者を乗せて安定するように前輪、後輪が高く、肉厚になっております。
 
 
・水干鞍
   元は役人が平常着の水干で馬に乗る際に使われていた鞍で、重厚な軍陣鞍に比べ前輪、後輪は低く肉薄、雉股の反りも小さいため優美な印象を受け、室町時代以降軍用にも用いられるようになります。

 
・精兵衛鞍
   安価で丈夫な現代物の鞍(平成和鞍)です。合板製のため雉股の反りはありません。

 

 ◇ 和鐙

 
   日本の鐙は当初普通の輪鐙でしたが、古墳時代末期から壷鐙、奈良時代から半舌鐙、そして平安時代末期からは舌長鐙となり、以降この形式で固定します。これは西洋の鐙と違いスリッパのようになっているため足の裏全体で体重を支えることが可能となっており、立ち透かしを行う和式馬術のために発達した形態と考えられます。

 

 ◇ 三懸

 
   三懸は面懸、胸懸、尻懸から構成されており、面懸は頭にかけ手綱を取り付け、胸懸、尻懸はそれぞれ胸、尻尾にかけ鞍を固定します。房は敵の攻撃から馬の体をを守るためのもの、とも言われています。
 

 

 ◇ 和馬銜

   和馬銜はウエスタンやブリティッシュで使用するハミに比べ効きが弱く、コントロールが甘いと馬を制御できなくなるため慎重な操作が必要です。

 

 
 

日本甲冑騎馬研究会

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